【2022年度】SDDプロジェクト×大阪芸術大学
芸術計画学科 イベントプロデュース体験プログラム

SDDパートナーである大阪芸術大学は、
あらゆる芸術領域を網羅した15学科編成の総合芸術大学。
その中でも「アートプロデュース」「イベントプロデュース」と、
未来のプロデューサーの育成に特化した研究分野をもつ大阪芸術大学 芸術計画学科では、
〈実践的な学び〉を大切にしており、学生たちは1年を通して、学外・学内を問わず、
さまざまなイベントやプロジェクトに参加し、
プロデュースに求められる発想力と実践力を磨いています。

そんな芸術計画学科の学生たちが、過去3回「LIVE SDD」に参加。
「運営補助」「撮影・収録」「書道コンクール」などのチームに分かれ、
1万人が集まる会場の熱気とアーティストたちの熱意を肌で感じながら、
“飲酒運転撲滅”という共通の想いを胸に、スタッフとして作業に加わりました。
また、昨年度に引き続き、『SDDプロジェクト』をより多くの人に知って欲しい
という想いを込め、芸術計画学科の学生が
飲酒運転撲滅を願うモニュメントを考案しました。

こちらでは、モニュメント制作、
そして「LIVE SDD 2023」当日に関わったメンバーのインタビュー記事を紹介します。

また、今年度もSDDプロジェクトをPRするポスター・フライヤーを、
大阪芸術大学 デザイン学科の学生がデザイン。
デザインを担当した学生の「LIVE SDD 2023」を観て感じた想いも、あわせて紹介します。

プロジェクトリーダー 芸術計画学科 3年生 小谷麻里恵

普段は観客としてコンサートに来ることが多いのですが、アーティストを支える側からの視点でコンサートの裏側を見ることができ、とても新鮮でした。学生達で考案した飲酒運転撲滅を促すモニュメントは、かなり多くの人に見て頂くことができ、SNSでも拡散されました。SDDプロジェクトをより多くの人に知ってもらえる機会に携われた事、そして私達学生に任せてもらえた事がとても嬉しかったです。また、プロジェクトリーダーとして2年生のリーダーと共に「LIVE SDD 2023」当日、バックヤードで生放送しているラジオ番組「LIVE SDD STUDIO 2023」にも出演しました。本番が近づくにつれて今まで味わった事のない緊張感でいっぱいでしたが、始まってしまえばあっという間に時間が過ぎていきました。その日の出来事を言葉だけで伝える難しさに苦戦しましたが、私達なりの表現で伝える事が出来たと思います。
これから先、なかなか経験できない事だと思うので、とても貴重な時間になりました。

「LIVE SDD STUDIO 2023」に出演

プロジェクトメンバー 芸術計画学科 3年生 大橋美月

今回制作したモニュメントは、Floating Butterfliesというタイトルで、平和の象徴とされる蝶「アサギマダラ」が危険な方向へ動き出そうとするハンドルを止めているというコンセプトです。
自分の提案したデザインが採用され、プロジェクトメンバーと共にもっと良くするにはどうすればいいか?と頭を悩ませました。そこで、2年生の皆が考えた吹き出しパネルを新たに加えて実寸大の模型を作り、実際に絵の具を用いてどの色がいいかなどをじっくり話し合いました。自分の案が実際に大きなモニュメントになったときにはすごく感動しました。「LIVE SDD 2023」当日には想像以上の反応を頂けてとても嬉しかったです。本当に貴重な経験が出来たと思います。

屋外展示モニュメント:Floating Butterflies

プロジェクトメンバー 芸術計画学科 2年生 暁颯輝

私は「LIVE SDD 2023」当日、運営の補助に携わりました。ライブ前のリハーサルなどに立ち会うのは今回が初めてでした。会場の一部分だけではなく全体を把握する必要があったため、各現場をサポートし、さまざまな経験ができました。リハーサル中はもっと緊張感が漂うものだと思っていたのですが、アーティストさんやスタッフさんの雰囲気を見ていると楽しんでいるように見えて、みなさんがライブ本番に思いを寄せる気持ちが伝わってきました。自分自身、将来は番組制作などで裏方の仕事をすることに憧れがあるため、舞台裏で制作をするスタッフさんの姿を間近で見て体験することは、とても貴重な経験になりました。

リハーサルを見学

FM大阪スタッフの指示の出し方を学びました

芸術計画学科 客員教授 山村幸則

私は学生たちによるモニュメントの企画立案から、当日の設置・撤収と、「LIVE SDD 2023」終了まで携わらせて頂きました。学生たちとの制作の道のりは私にとっても大変有意義な時間となりました。プロジェクトに関わる2、3年生の作品案は、2022年夏頃から成長と発展、そして融合へと時間を重ね、0から1つの形へと繋がりました。飲酒運転撲滅への学生一人一人の純粋な願いがモニュメントとして多くの方々に届いたことと思います。
お力添えいただきました皆様方に、心より感謝申し上げます。

モニュメントを見に集まる観客の様子

デザイン学科 3年生 神頭武瑠

飲酒運転というテーマに対して考えさせられるイベントでした。
色々なアーティストが出演していて、演奏中、合間のMCなどに飲酒運転撲滅のメッセージを発信していました。なかでも「このイベントは飲酒運転があるからこそ開催され、飲酒運転が0になるまで続けたいから、本当は開催されること自体をあまり喜んではいけない」と言っていた事が印象的でした。
単に飲酒運転をなくそうとだけ言うのでなく、ライブの感動と、飲酒運転撲滅のメッセージを同時に受け取れたので、強く記憶に残り、今後お酒を飲む場面等でSDDのメッセージを思い出す事が出来ると思います。

フライヤーとしても観客へ配布されました

実際に展示されたポスター

その他「LIVE SDD 2023」当日の学生の様子

合言葉は「STOP! DRUNK DRIVING!」

※学年は2023年3月現在のものです。