10.スタジオの機器
スタジオ設備
調整卓はフルデジタル仕様とし、スタジオ周辺機器もAES/EBUの入出力を持つものを選択し、可能な限りデジタル信号で接続しました。
アナログ入出力機器はマイクロフォン、テレフォンハイブリッド、カセットレコーダーそして一部エフェクターです。
オンエアスタジオA、BではNT660という調整卓を用いています。
(写真)スタジオB調整卓
調整卓は電源や主要となる処理部、回線部が完全二重化されており信頼性、安全性の高いシステムです。
加えて、入力部にMTX(マトリクス)を持ち、自在に入力素材をフェーダーに割り当てることができます。
そして、先述のDAWに対して「スタート」や「ストップ」と言った操作を卓のスイッチから行うことができるように設計されています。
(写真)スタジオB スタジオブース
スタジオブースのDJテーブルの素材はコルクを使用し、音の反響を防止するような工夫を持たせています。他にもガラスの角度を傾けることで音の反射角度を調整しています。床はフローリング仕上げで布線用ピットを有しています。壁は腰の高さから天井までを吸音構造のクロス張りにしています。
録音スタジオ1、2、3の調整卓はAMQ−2100という調整卓を採用しており、ほぼ同じ仕様に統一されています。
また、EDスタジオはOn-Air2000M2という調整卓を採用して構築しています。
周辺機器はオンエアスタジオと録音スタジオ、EDスタジオで数の違いはありますが、ほぼ同じ構成です。
【AMQ-2100調整卓】
(写真)AMQ-2100フルデジタル調整卓
AMQ-2100調整卓は音質が良く、アナログ感覚の操作性の良い、デジタル調整卓です。以前は生放送スタジオでも用いており、実績のある信頼性と安全性の高い調整卓です。現在は収録用スタジオの1,2,3スタジオで稼働しています。
EDスタジオは編集スタジオとしてコンパクトにかつワンマンスタジオとして使用できるようにというコンセプトで12フェーダー仕様のフルデジタル調整卓On-Air2000M2を導入いたしました。
【On-Air2000M2調整卓】
(写真)On Air2000M2
01. 建物・ロビー
02. スタジオエリア
03. スタジオの音響
04. 放送システムの基本設計
05. ABMシステム
06. DAW
07. DAWを使った制作
08. APS・マスター設備
09. DAFシステム
10. スタジオの機器
11. その他システム
12. 送信所・中継局
13. 電源設備
14. 空調・消火設備
15. 終わりに