【2023年度】SDDプロジェクト×大阪芸術大学
芸術計画学科 イベントプロデュース体験プログラム

SDDパートナーである大阪芸術大学は、あらゆる芸術領域を網羅した15学科編成の総合芸術大学。
その中でも「アートプロデュース」「イベントプロデュース」と、未来のプロデューサーの育成に特化した研究分野をもつ大阪芸術大学 芸術計画学科では、〈実践的な学び〉を大切にしており、学生たちは1年を通して、学外・学内を問わず、さまざまなイベントやプロジェクトに参加し、プロデュースに求められる発想力と実践力を磨いています。

そんな芸術計画学科の学生たちが過去4回、SDDプロジェクトの1年間の活動の集大成となるライブ「LIVE SDD」にスタッフとして参加してきました。
今回は「撮影・収録」「プレス・音源」「書道コンクール」「WEBレポート・記録写真撮影」の4チームに分かれ、1万人が集まる会場の熱気とアーティストたちの熱意を肌で感じながら、“飲酒運転撲滅”という共通の想いを胸に、作業に携わりました。
こちらでは「LIVE SDD 2024」当日に関わったメンバーのインタビュー記事を紹介します。

また、今年度もSDDプロジェクトをPRするポスター・フライヤーを、大阪芸術大学 デザイン学科の学生がデザイン。デザインを担当した学生の「LIVE SDD 2024」を観て感じた想いも、あわせて紹介します。

プロジェクトリーダー 芸術計画学科 3年生 山口空良

今回、私はLIVE SDD 2024で学生がスタッフとして参加した活動を記録、インタビューしレポートにまとめるWEBレポートチームで活動しました。私たちが行った活動も含め、ライブならではの舞台裏やお仕事を見学させていただき、貴重な体験になりました。
LIVE SDDに参加すると決めた理由は、大きな問題意識に対して音楽イベントはどのようなアプローチができるのか、実際に見て音楽やイベントの可能性を知りたいと考えたからです。スタッフとして参加して多くの人と様々なお仕事の上に出来ている空間だと実感しました。そしてお客さんも含め、多くの人が「STOP! DRUNK DRIVING!」いう信念のもとに集まりイベントを作っていることに驚きと感銘を受けました。多くの飲酒運転撲滅活動が行われている今でも、事故件数は0ではありません。音楽の力で問題に向き合うことのできるSDDの活動はこの先も必要不可欠だと感じました。

他チームの活動を記録する様子

プロジェクトメンバー 芸術計画学科 2年生 長尾優花

今回私は、撮影・収録チームとして参加させていただき、アーティストさんの映像収録や写真撮影の補助を行いました。また、2年生を代表して3年生のリーダーの山口さんと、バックヤードから生放送されたラジオ番組にも出演させていただきました。最初は現場の空気感に圧倒されてしまいそうでしたが、同じチームのメンバーと協力して身を引き締めてサポートを行うことができました。ラジオの生放送も緊張しましたが、しっかりと自分の言葉で自分の思いをお話しすることができて良かったです。
緊張感のある舞台裏で働くスタッフの方々の姿を見ることは多くの発見があり、学び多き経験となりました。また、LIVE SDDは音楽の力を通して飲酒運転について多くの人が深く考える機会となっていると思います。私も今回の経験をきっかけに身近な人と飲酒運転のリスクについて話してみようと思います。

撮影・収録チームの作業の様子

「LIVE SDD STUDIO 2024」に出演

プロジェクトメンバー 芸術計画学科 3年生 國冨丞

私はLIVE SDDに書道コンクールチームとして参加しました。
作業内容については主に書道パフォーマンスで使用する大きな半紙を貼り付け、スムーズに練習、本番を行うための作業を行いました。その合間に子供たちと会話やちょっとした遊びをし、緊張をほぐしたりもしました。このLIVE SDDに参加したのは、仲のいい友人と協力してなにかやりたい、そして裏方の仕事を間近で見たいというのが動機でした。参加してみると思っていたよりも間近で見ることができ、ステージのそばでリハーサル、本番をみることができました。アルバイトでは経験できないことができたので良い経験になったと思います。
飲酒運転の危険性は全員がわかっているはずですが、それでも減ることのない現状に違和感を覚えました。意識の低さを改めて感じるとともに減らすためにできることを考えて発信していくべきだと思います。

書道コンクールチームの作業の様子

完成した書道作品

プロジェクトメンバー 芸術計画学科 3年生 赤壁瞳友

LIVE SDDではプレス・音源チームとして参加しました。チーム内で私は、ステージ写真の確認の補助作業を担当しました。LIVE SDDに参加したのは、大学生活の中で外部イベントに参加できる最後の機会だったのが大きな理由です。参加してみて、スタッフの人数の多さに驚きました。複数のアーティストのスタッフだけでなく、ラジオの生放送など様々なスタッフの方も動くので、沢山のスタッフの方達でこのイベントを支えていることを実感することができました。また、飲酒運転について考える良い機会でした。20代になり、お酒を飲む機会が多くなった今だからこそ、飲酒運転の危険性を再認識することができました。

作業エリアの説明を受けている様子

作業内容を確認している様子

芸術計画学科 教授 田之頭一知

芸術計画学科の学生諸君が、LIVE SDD のスタッフとして参加するようになってから、数年が経ちます。その間に世の中では、コロナ禍など本当にいろいろなことがありました。それに呼応するように、社会もさまざまに変化し動いています。そのように変動する社会にあって、SDDプロジェクトは一貫した方針を貫いています。飲酒運転は、大きな悲劇を引き起こすことが分かっていながら、なぜなくならないのか。アーティストの皆さんも、大阪城ホールに来場された方々も、そしてスタッフの皆さんも、思いは同じでしょう。LIVE SDDは、人々の思いがさまざまに移りゆくこの現代にあって、そのような一つの声を粘り強く発してゆくことの大切さを私たちに教えてくれます。そしてその一つの声は、多くの方々の献身的なサポートによって支えられています。スタッフとして参加した学生諸君には、単にバックヤードを体験するだけではなく、イベントを実施する目的とその社会的意義を肌で感じ取ってもらいたいと思っています。その点で、FM大阪の皆さんのご協力のもと、学生諸君は今後の人生の糧となる事柄を学ぶことができたのではないかと思います。

デザイン学科 3年生 草野那奈

飲酒運転をゼロにするという目標のため、様々なアーティストの方がその思いをひとつにしてパフォーマンスされている姿に胸が熱くなりました。そして、そのパフォーマンスを通して発信された飲酒運転撲滅への強いメッセージを観客全員で共有したことで、会場が「同じ目標を背負った仲間たち」という一体感と熱気に包まれているのを感じ、通常のライブとは違った感動体験ができました。飲酒運転はしてはいけないと頭では分かっていても、小さな気の緩みや油断から行ってしまう人がいるのが現状です。「ほんの少しの油断が命取りになる」と普段から強く認識しておくことが大切であると感じました。

会場ロビーに展示されたポスター

フライヤーとしても配布されました

その他「LIVE SDD 2024」当日の学生の様子

  • リハーサルを見学

  • 書道パフォーマンスのリハーサルに参加

  • ライブの映像をスタッフの方と一緒に確認する様子

  • 大阪城ホール内のSDDの展示物の前で

※学年は2024年3月現在のものです。

■過去の体験プログラム報告ページ