ライブレポート
BUDDiiS
BUDDiiSは初めてのSDD参加だったが、360度ステージを上手く活用したり、曲中にアドリブを組み込んだりして、全方向すべての観客を楽しませていた。2曲目で歌っていた「Iris」は新曲のバラードで、1曲目の「The One」とは違うジャンルで観客を魅了していた。またメンバーカラーで灯されたペンライトが会場を沸かしてトップバッターにふさわしいステージとなっていた。
パフォーマンス後のトークでは、リーダーのFUMINORIが代表し「飲酒運転の撲滅を目指して活動していきたい」とコメント。最後に、今秋に予定されているライブについても触れ、「各地方のご飯を楽しみにしている」と語って会場が笑いに包まれていた。メンバーのSHOOTは「運転にも気をつけてツアーを終えたい」とコメントし、会場のファンに惜しまれながらステージをあとにした。
竹内朱莉
彼女のパワフルな歌声とメリハリのあるダンスで360度すべての観客を魅了して盛り上げた。そして、飲酒運転撲滅を訴える子どもたちによる書道パフォーマンスのステージにも注目して欲しいと語っていた。2曲目に歌われた「愛だろ、やっぱ!」では、1人でのパフォーマンスでも全体を見回しており、金の髪色に白のアウターと赤のパンツがスポットライトでキラキラと輝いていた。最後のコメントでは「今年は緊張よりも楽しみが勝っている」と言い、心の底からステージを楽しんでいるのが伝わった。
WOLF HOWL HARMONY
4人の揃ったダンスと美しいハーモニーで会場を沸かせていた。また観客と曲中にコール&レスポンスで会場全体を盛り上げた。ショートMCではRYOJIが「日頃から飲酒運転の撲滅に励んでいるから今日こうして会えたと思います」とコメントし、その後「これからも誓っていこう」とファンに語りかけていたのが印象的だった。2曲目には3月12日にリリースされたアルバムの中から「Letters」を初披露していた。このアルバムはWOLF HOWL HARMONYの生きざまが描かれたアルバムとなっているとコメントし、メンバーの覚悟が感じられるパフォーマンスになった。また会場全体が赤いペンライトに包まれていた。最後にメンバーのGHEEは「飲酒運転をしないし、人にもさせない」という気持ちを固く持って参加したとコメントしていた。
パンダドラゴン
続いて登場したのは、LIVE SDD初参加のパンダドラゴン。メンバーカラーが取り入れられたチェック柄の衣装で登場した。1曲目に披露したのは、片思い中のドキドキ感やダイスキな気持ちがストレートに表現された「ダイスキ☆シンドローム」だ。曲の終盤に登場する「僕と付き合ってください」では会場中が心を打ち抜かれた。メンバー紹介で「パンダドラゴンらしく盛り上げていきたい」と語り、さらに会場との一体感を高めた。2曲目に披露したのは、明るくポップな曲で一度聴いたらクセになるメロディーが特徴の「パLIFE!パLIKE!パLOUGH!パLOVE!」だ。サビのキャッチーな振りやパラパラのようなダンスを一緒に踊るファンの姿が多く見られ、パンダドラゴンらしい一体感のある空間が生まれた。初参加とは思えない存在感と観客を巻き込むパフォーマンスで会場を盛り上げた。
超ときめき♡宣伝部
続いて登場したのは同じく初参加の超ときめき♡宣伝部。メンバーカラーの華やかな衣装を身にまとい、登場すると会場はメンバーカラーのペンライトで埋め尽くされた。1曲目に披露したのは、サビの「すきっ!」に合わせたハートを作る振り付けで世界的に大ヒットした「すきっ!~超ver~」だ。一緒に踊っているファンの姿が多く見られ、明るく元気で可愛い姿に会場中が魅了された。「君のハートにロックオン」という挨拶のあとメンバー紹介が行われたが、会場にいるすべての人々が心を打ち抜かれていた。2曲目に、自分を前向きに表現するポジティブなメッセージが込められた「最上級にかわいいの!」を披露した。ポップで前向きな歌詞にのせたパワフルなパフォーマンスを披露し、「一緒に歌ってください」と会場が一体となって楽しんでいた。初参加ながらも圧倒的な盛り上がりと観客との一体感を生み出し、会場をときめきで包み込んだ。
STOP! NAGARA DRIVING(=SND)プロジェクト
「Heart to Heart伝えよう!届けよう!冬のSNDメッセージキャンペーン」の最優秀作品への授賞式が行われた。さらに最優秀作品をモチーフにして作られた朗読劇が森愁斗(BUDDiiS)によって披露された。オーケストラ演奏との共演による感情のこもった朗読に、会場中が感動の渦に飲み込まれた。終了後、温かい拍手でつつまれ、鼻をすするような音も聞こえた。ちょっとした気の緩みで事故につながり、豊かな幸せが壊れてしまう。ちょっとだけだからいいだろうという甘さは捨て、今の幸せを守るよう、「ながら運転」は絶対にしないでほしい。
SOPHIA
「青空の破片」、「街」の2曲を披露。登場直後から観客からの声援が飛び、それに応えるように、伸びやかで熱い歌声が会場全体に響き渡っていた。観客は音楽にあわせて体を揺らし、SOPHIAの世界観に酔いしれていた。青いペンライトが輝き、まさに「青空の破片」のようだった。「街」では、スタンドマイクからハンドマイクに切り替え、ステージの端から端までを歩き、観客の表情を見ながら歌唱していた。観客も大いに盛り上がり、立ち上がってペンライトを力強く振っていた。最後は、飲酒運転をしないというのは当たり前すぎることだと飲酒運転撲滅への思いで締めくくった。
TRF
LIVE SDDには初回から毎年出演しており、プロジェクトリーダーでもあるTRFは、「BOY MEETS GIRL」と「survival dAnce ~no no cry more~」の2曲を披露。「BOY MEETS GIRL」では、手拍子や色とりどりのペンライトが揺れ、一体感が生まれていた。力強い歌声とキレのある一糸乱れぬダンスを披露していた。ステージを広く使い誰一人おいていくことのないパフォーマンスで場を温めた。「survival dAnce ~no no cry more~」では、観客のほとんどがSDDメッセンジャーカードを手にして立ち上がり、最高潮の盛り上がりを見せていた。DJ KOOが「みんなで飲酒運転をゼロに!気持ちをひとつに!」と飲酒運転撲滅への思いとともに観客を盛り上げ、さらにヒートアップさせた。会場はTRF一色に染まり、割れんばかりの拍手に包まれた。
STARDUST REVUE
TRFと同じくLIVE SDDには初回から毎年出演しており、プロジェクトリーダーでもあるSTARDUST REVUEは、「ブギウギ ワンダー☆レビューのテーマ」を披露。「木蓮の涙」をはじめとしたSTARDUST REVUEの人気曲を、12分を超えるメドレー形式で歌い上げた。歌唱前に、「いかんせん年寄りは耳が遠くなっておりますので、いつもより大きな声で、歓声や拍手を送っていただかないと、我々に届かない!」と訴えかけ、会場全体が終始優しい雰囲気に包まれる中、トリを飾った。歌唱後は、「年の数だけ楽しい。若い方の中には年齢を重ねて不安に思っている人もいるかもしれないけど、こんな陽気なおっちゃんたちもいるんですよ。そのためには飲酒運転なんかしないで、人を傷つけないよう生活していただきたい」と人生の先輩として飲酒運転撲滅を呼びかけた。
書道パフォーマンス&ALL CAST
最後は書道パフォーマンスと出演者全員によるマイケル・ジャクソンの「Heal The World」。まず、オーケストラの演奏にのせて、書家の森大衛と竹内朱莉、そして書道コンクール受賞者の子どもたちが、飲酒運転撲滅を訴えるメッセージを書きあげた。その後出演者全員が登壇し、SDDメッセンジャーカードを手にして「Heal The World」を披露。STARDUST REVUEボーカルの根本要から歌いだし、次々と歌い繋いでいった。歌声は少しずつ大きくなっていき、コーラス隊も加わり圧巻だった。観客も同じようにSDDメッセンジャーカードを手にして口ずさんでいた。途中から撮影可能になり、この素敵な瞬間を残そうとしている観客が多くいた。会場全体に歌声が響き、飲酒運転撲滅への思いを新たにして最後を締めくくった。