10/11(水)FLAP ENT:オゾン層を守ろう!
今日は、オゾン層とフロンガスについてのお話!
オゾン層とは地球の大気中でオゾンの濃度が高い部分のことを言います。
(オゾンは酸素原子が3つに結合した状態のものO3。ふつうの酸素はO2)
大気中のオゾンは、およそ90%が地上から10km~50km上空の成層圏と呼ばれるところに集まっています。
この成層圏のオゾンが、通常「オゾン層」と呼ばれています。
このオゾン層が、有害な紫外線を吸収して、私たち地球上の生物を守ってくれているのです。
有害な紫外線がオゾン層に吸収されずに、地上にふりそそげは、皮膚ガンの多発、免疫機能の低下など、人体・生態系に大きな影響が出ることは間違いありません!
そしてこのオゾンを破壊し、オゾン層に穴を開けているのが、一般にフロンガスと呼ばれている気体です。
しかもこのフロンガスは、二酸化炭素とならんで、地表の気温を上昇させる原因になっている“温室効果ガス”でもあります。
この“フロンガス”どういうものなのでしょうか??
フロンガスは1930年代、アメリカで、冷蔵庫やエアコンなどの冷媒や、スプレーの噴射剤、ウレタンフォームの発泡剤などとして、開発されました。
毒性がなく不燃性で安全、しかも無色無臭ということで幅広く使われましたが、「安定」しているがゆえに、一度放出されると分解されることなく、上昇して成層圏にまで達して、オゾン層を破壊する原因となっているのです。
このような悪影響は、1970年代中頃より指摘され始めて、その後、国際的な議論が行われ、オゾン層の保護に関する「ウィーン条約」や、オゾン層を破壊する物質に関する「モントリオール議定書」によって規制が進められることとなり、日本国内でも、1988年の「オゾン層保護法」や、2001年の「フロン回収・破壊法」などにより対策が進められています。
それでも、今月5日には、気象庁のホームページで「今年の南極オゾンホールは最大級に発達し、昭和基地上空のオゾン全量が過去最小を記録した」と発表されるなど、まだまだ、オゾン層の破壊は進んでいる一方のようです。
そんななか、私たちにできる事は・・・
★冷蔵庫やエアコンを廃棄する時は、家電小売店に回収を依頼しましょう!
家電リサイクル法に基づいて回収され、メーカーがリサイクルをする際に、フロンは回収・処理されることとなっています。
また、自動車を廃棄する時は、登録を受けた引取業者に引き渡しましょう。
★そして、フロンを増やさないために、購入するときはノンフロン製品を選びましょう!
最近は、オゾン層を破壊せず地球温暖化にも影響の少ない物質を用いた「ノンフロン」製品がたくさん開発されてきました。
特に、家庭用冷蔵庫や建材用断熱材の分野でノンフロン製品の普及が進んでいます。
★まず、オゾン層や紫外線について知ること!
環境省や、気象庁のホームページでは、オゾン層の観測結果や取組について、様々な情報が公表されています。
知ることで、ちょっとした心がけが出来るようになると思います!
みなさんもまず、知るところからはじめてみて下さいね!