11/8(水)FLAP ENT:使い分けていますか?
みなさんは「石けん」と「合成洗剤」の違いをご存知ですか??
本来「せっけん」とは、脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムのことをさしていて、特に、それらを「純せっけん」と呼びます。
そして、それ以外の石油などを主原料とした洗剤を「合成洗剤」と呼びます。
「石けん」は、動・植物性のものが使われているので、合成洗剤よりも安心して使用できます。そして環境への負担も当然少ない!同じ量の洗剤に比べると、排水後、より分解されやすいのが特徴です。
しかし「合成洗剤」は、石けんに比べて洗浄力が高いので、同じ量のものを洗うにも使用量は少なくてすみます!
また、アルカリ性の石けんに対して、洗剤は中性なので使用範囲が広く、銀食器や漆の器も、変色させることなく洗う事ができます。
さらに最近は、合成洗剤でも、植物性の原料からできていて、分解されやすいものがあったり、下水道普及率が上昇して、処理施設の機能が向上していることから、石けんの方が、必ずしも環境に優しいという事ではないんだそうです!
植物系台所用洗剤の「ヤシノミ洗剤」でお馴染みの『サラヤ』!
業界で先駆けて植物性のヤシ油を原料とする、台所用洗剤「ヤシノミ洗剤」を開発し、現在は、洗浄成分100%植物性の台所用せっけんや、シャンプーなども販売されています。
また、気をつけなければいけないのが、てんぷら油などの廃油を使って作る“廃油石けん”
油を排水溝に流さないので「環境にやさしい」と勧められてきましたが、製造の際に強いアルカリ性薬品を使用するので、十分な知識と注意が必要です!
さらに、市販の石けんよりも、廃油石けんの方が環境に悪影響を及ぼす成分を多く含んでいると言われていて、必ずしも環境にいいとは言い切れないのです!
「石けん」と「合成洗剤」、それぞれ一長一短ありますが、正しい知識を身につけること、そしてそれぞれのメリットを活かして使う事が環境に対する優しさにつながります!
ぜひ、環境に配慮した石けん・洗剤選びをしてみて下さい!