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CVCF

CVCFとは定電圧・定周波数の電源装置のことで、一般には、無停電電源装置と言われ、停電などで困る設備に設置されています。
FM 大阪のCVCFは、容量210kVAの完全2台並列運転方式を採用し、信頼性と安全性を高めています。 出力電圧はCVCFの最終段に210Vを105Vにする出力変圧器が挿入され、3φ4W105Vで負荷に供給します。そのためノイズの混入・発生を防ぐため、アースの取り方、トランスの型式、出力フィルターの挿入、使用電線の種類、3相であるがための負荷バランス等数々の検討と対策を行っています。
2台のCVCFが共に異常状態になると無瞬断で直送バイパス運転に切換わります。
また、昼間メンテナンスが出来るように保守用バイパス回路を設けCVCFを完全に切り離せるようにしています。
商用電源が停電した場合、自家発電機の電圧確立は大変早く、停電して自家発電機負荷に切り替わるまでの時間は12〜13秒です。
その間、蓄電池盤からの出力でCVCFを運転します。蓄電池供給時間は定格負荷で10分です。
CVCFは2台のCVCF盤(コンバータ回路、インバータ回路、波形補正回路、制御回路)、出力切換盤(CVCF送電−バイパス送電切換回路、電流平衡回路、制御回路)、入力分岐盤(入力MCB回路)、出力分岐盤(交流負荷分岐回路、出力変圧器、ノイズフィルター)、保守バイパス盤(保守用バイパス回路、保守バイパス出力変圧器)、直流分岐盤(直流分岐回路)、蓄電池盤(MSE300 264セル)から構成されています。
 

(写真) CVCF(左列)、低圧盤(右列)